外科

外科ってなーに

外科ってなーに

外科が、いったいどういう病気を対象としているかをご存知の方は以外と少ないと思います。外科のメインは消化器外科です。口、のどは口腔外科、耳鼻科ですがこれより肛門側の食道から肛門までは外科の守備範囲です。すなわち、食道、胃、十二指腸、肝臓、胆嚢、膵臓、小腸、大腸、直腸、肛門の良性疾患、および悪性疾患(癌、肉腫)の手術、治療を行います。

とりあえず、おなかが痛い、調子が悪いということで外科を受診されるのもかまいません。虫垂炎(盲腸炎と言う人が多い)も最終的には外科の病気です。泌尿器科(腎臓、尿管、膀胱など)と婦人科の領域以外の腹部の病気はすべて外科で診ます。

そのほかに痔、乳腺(乳ガン検診に婦人科にいらっしゃる方も多いようですが)、鼠径ヘルニアなども外科の疾患です。
頭をぶつけた、切ったという場合はとりあえず外科でみますが、意識障害、失神、痙攣等があった場合には脳外科でないと対処できません。ナイフ、ガラスで指を切ったなどの表面の切創は外科でみます。しかし筋肉、腱、動脈に達する深い傷は整形外科の分野となります。打撲、捻挫、交通事故(胸腹部以外)なども外科の領域ではありません。たとえば、ドアに指をはさんだ、などは整形外科においでください。

当院の外科では腹腔鏡、胸腔鏡を駆使した手術を積極的に取り入れています。胃癌、大腸癌は早期であれば、内視鏡的に切除できます。これにより少し進んでいても腹腔鏡下手術といって、開腹せずに腹部に数カ所穴をあけ病変を取り除くことができます。特に胆石、胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆摘術はほとんど開腹せずに行えます。遠慮なくご相談ください。

副院長・外科部長 伊豆 稔

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