主な検査内容①②

①骨シンチグラフィ

投与する薬 99mTc-HMDP(ヒドロキシメチレンジホスホン酸テクネチウム)
検査の特徴 骨疾患診断薬
正常な集まる部位として全身の骨、腎臓があります。
又骨腫瘍、炎症、骨折など骨の疾患に薬が集まります。
検査部位 全身
検査時間 撮影を始めてから60分
検査方法 まず、99mTc-HMDPを740MBq(薬の投与量)静脈注射後、3時間おいてその後検査します。注射してから検査の間3時間は必要に応じて自由にしていて大丈夫です。食事制限はありません。
注)他の検査がある場合は注意してください。

※放射線投与量とは?

宇宙から来るものや温泉や鉱山からのものなど、身の回りの自然界にも放射線は存在します。一年間にこれら自然界からあびる放射線の量を1とすると1回のRI検査で使用する量はその5分の1から5倍くらいです。

② ガリウムシンチ

投与する薬 67Ga(クエン酸ガリウム)
検査の特徴 1.悪性腫瘍組織、特に乳がん、肺がん、悪性リンパ腫などに多く集まるので悪性腫瘍診断薬として使用されています。 →腫瘍シンチグラフィ
2.炎症性病変の診断ができます。
肺炎、結核、骨髄炎、各種炎症病変においても炎症巣の有無、局在部位、広がりの診断、治療効果判定や経過観察にも使用しています。 →炎症シンチグラフィ
検査時間 90分
検査方法 1.腫瘍シンチグラフィは、111~148MBqを静注して3日後に撮影します。
2.炎症シンチグラフィは、111~185MBqを静注して次の日と3日後、2回撮影します。

※骨シンチと67Gaシンチは通常全身像、スポット像の撮影をしますが、当院ではMerged SPECTも導入しています。(MRIのようにいろいろな方向から臓器をみられるようになりました。)

67Gaシンチ症例 食道癌54才男性

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