耳鼻咽喉科

内視鏡下鼻副鼻腔手術

内視鏡下鼻副鼻腔手術

 現在、鼻・副鼻腔手術のほとんどは内視鏡を用いて行うようになりました。副鼻腔の側方には眼球、上方には脳という重要臓器がありますので、手術にさいしてはこれらを損傷しないように細心の注意が必要になります。しかし、副損傷をおそれて病変の処理が不完全になっては病気が良くなりません。このジレンマを解消してくれるのがナビゲーションシステムです。危険部位の近くを処理するときにナビゲーションを利用することによって器具の正確な位置が分かりますので、副損傷のリスクをなくし確実に病変を処理することが可能になります。副鼻腔は個人的なバリエーションが大きく、ナビゲーションシステムは安全で確実な手術のために必須の道具となっています。

 当院では、両側の手術であっても左右同時に行っており、鼻中隔矯正術が必要な場合も一度に行っています。顔面の深部を扱う手術であることから、長時間になっても苦痛の一切ない全身麻酔で手術を行っています。入院期間は、手術の前日から3日後までの4泊5日が基本スケジュールになっています。 

<ナビゲーションをもちいた内視鏡手術>

<副鼻腔炎と乳頭腫(左側)の合併症例>

手術前

手術後

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